黒留袖を仕立てたらステッチがついていた!?
黒留袖のように格の高いお着物には「掛け衿、袖口、褄下、裾、打ち揚げ」部分にぐしと呼ばれる、とらなくて良い「しつけ」を行います。ぐしを入れることで着物の格が上がる要素になるので取ることはありません。地方によっては、黒留袖だけでなく訪問着や小紋にまで「ぐし縫い」を入れる場合もあります。
「黒留袖にステッチが付いている・・・」
「黒留袖にしつけ糸がついていた・・・」
どちらの場合も、おそらくは「ぐし縫い」の事を指していると場合もあるので、よく確認することが大切です。若い美容師の方などに着付けを頼んだ際にも、しつけ糸と勘違いしてしまうケースも稀にあるようです。